ごあいさつ

ごあいさつ

この度、第18回日本定位放射線治療学会を2009年7月17日仙台にてわたくしの母教室である東北大学脳神経外科の冨永悌二教授を筆頭とする教室員の全面的な協力を得て仙台国際センターにて開催させて頂くことになりました。仙台における当学会の開催は1995年、恩師である当時の東北大学脳神経外科教授吉本高志会長の元で行われた第4回以来2回目の事で大変名誉なことと考えております。日本における本格的な定位放射線治療の歴史は1990年のガンマナイフの導入に始まります。その後のほぼ20年間の間にはLinacを用いた定位放射線治療の急速な発達があり、また近年ではコンピューター、ロボティクス、画像技術の発達に伴い様々な定位的な照射方法が出現いたしました。またより大がかりな陽子線、重粒子線治療施設の増加など急速な発展を遂げております。

定位放射線治療は時代の要請である低侵襲という方向性を代表する治療手段の一つでありこの学会の歴史とともに確固たる地位を築いて参りました。また長期の経過観察症例の蓄積により合併症を含めた長期予後に関する知見も深まって参りました。今回の学会ではこれまでの経験と知識の蓄積を確認しつつ、より確かな適応判断、使用方法を確立しようという見地から「さらに信頼される定位放射線治療をめざして」をテーマにさせて頂きます。海外からの特別講師としては定位放射線治療の第二の祖とも言うべきピッツバーグ大学のLunsford 教授をお迎えいたします。

頭蓋内疾患に対する定位放射線治療は定位的手技という脳神経外科領域で長い伝統を持つ分野と、放射線治療、放射線診断といった分野の境界領域にあり、本学会はそれら両方の領域に関わる医師、パラメディカルが参集し、交流できる貴重な機会であります。また本学会に引き続き翌日には同一会場で山形大学放射線腫瘍学講座教授の根本建二当番世話人のもと、体幹部を主に扱う第20回日本高精度放射線外部照射研究会が開催されます(http://www.id.yamagata-u.ac.jp/Radiology/jcerg20.html)。両方の会に参加される先生には割引共通参加費の設定を行います。併せて御参加いただければ日本の定位的な放射線治療の全体像を把握できる絶好の機会となると存じます。

7月の杜の都仙台は緑が美しい季節です。蔵王、松島などの景勝地にも近く、学会の学術プログラムとともに楽しんでいただければ幸いです。奮っての御参加を心よりお待ちしております。

第18回日本定位放射線治療学会会長
城倉英史

事務局

古川星陵病院
〒989-6155 宮城県大崎市
古川南町三丁目1-3-5
TEL.0229-22-9911
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